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上野敏郎の今週のコメント |
第1377回普段着のとかちミーティング |
〜お手玉とは〜
お手玉(おてだま、御手玉)は、小さな布袋に小豆や米、ジュズダマの実
などを入れ数個を1組にして縫い合わせたおもちゃです。
地方によって、『じゅずだま』、『おじゃみ』、『オニンク』、
『いしなご(石子/石投/擲石)』などと呼ぶところもあります。
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〜遊び方〜
様々な遊び方がありますが、歌にあわせ、手をつかって一定のルール
のタイミングで放り上げて楽しむ遊び方が一般的です。
同時に複数の玉を放り上げるなど難度をあげ、ジャグリングに似た
要素があるため地道に練習を重ねる事で、上達を楽しむことができます。
男の子がお手玉で遊ぶことはあまりなく、伝統的には“女の子の遊び”
である、と言われています。
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〜歴史〜
欧州の遊牧民が、袋に粒状の物を入れて遊んだのが始まりと言われて
います。 日本では、奈良時代に中国から伝わり、当時は手ごろな
大きさの小石や水晶を利用したことから『石名取玉』と呼ばれていました。
実際に聖徳太子が遊んだとされる水晶も発見されているそうです。
現代のお手玉は、江戸時代から明治初期にかけて多く作られました。
歌川広重による江戸後期の浮世絵『風流おさな遊び』にも、
女児が遊ぶ姿が描かれています。
第二次世界大戦中の学童疎開では、親元から離れる子にお手玉を
持たせたり、離れた子にお手玉を送ったりした人がありました。
空腹に堪えられなくなったらほどいて中の豆を食べるようにと
言い聞かせておいたのです。
元来、お手玉はありふれた遊びとして親しまれ、母から娘、孫へと、
作り方や遊び方が伝承されたものでした。
しかし、1950年代ころから核家族化が進行するとともに(祖母から孫への)
伝承が難しくなり、また、多種多様な遊びがまわりに溢れるようになったことで
徐々に忘れ去られていきました。
現在では小学校などを中心に日本の伝統的な遊びとして受け継がれています。