上野敏郎の | |
上野敏郎の今週のコメント |
第1380回普段着のとかちミーティング |
〜目かくし鬼とは〜
そもそも鬼ごっこは、子どもの遊びの一つです。子どもの屋外遊びとしては
最もポピュラーなものであり、狭義には、メンバーからオニ(親)
を一人決め、それ以外のメンバー(子)は決められた時間内に逃げ、
オニが子に触ればオニが交代し、遊びが続くという形式のものをさします。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
〜遊び方〜
鬼ごっこの一種であり、捕まえ役の鬼がハチマキやタオル(手ぬぐい)、
前垂れなどで目を隠されていることを除けば基本的にはルールは同じである。
ただし、鬼が圧倒的に不利なため、逃げられる範囲が狭かったり、
手を叩いて音を出しながら、さらに声を出して囃し立てるなど、逃げる側に
何らかの制限が課せられていることがある。特にこの時の
「鬼さんこちら 手の鳴るほうへ」というフレーズはよく知られ、
童謡『ちいさい秋みつけた』などにも登場する。
フレーズには「鬼さんござれ、ここまでござれ、手の鳴る方へ」など、
バリエーションがある。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
〜豆知識〜
アメリカでは「マルコ・ポーロ」も有名です。「目隠し鬼」と同じ系統の遊びとし
て、アメリカではプールの中で遊ぶ「マルコ・ポーロ Marco Polo」という
「目隠し鬼(目つぶり鬼)」があります。
全員プールに入った状態で、鬼役の子供は目をつぶり、他の子供は
プールの隅々に散らばって鬼から離れ。
鬼が「マルコ!」と叫ぶと、
他の子は必ず「ポーロ!」と叫び、返さなければいけません。
鬼は「ポーロ!」の声を頼りに近づいていきます。
13世紀ヴェネツィアの冒険家マルコ・ポーロの名前が用いられていますが、
これは1938年公開のアメリカ映画
「The Adventures of Marco Polo マルコ・ポーロの冒険」が影響しているようです。
フランスでは「コラン・マヤール」
フランスの「目隠し鬼」は
「Colin-maillard コラン・マヤール」と呼ばれています。
10世紀頃に実在したフランドルの戦士の名前がつけられていて、
コラン・マヤールは戦いの中で目を潰されてしまったが、それでも
剣を振り回して周囲の敵をなぎ倒していったといいます。
ドイツでは「ブリンデ・クー」
ドイツの「目隠し鬼」は
「Blinde Kuh ブリンデ・クー(盲目の牛)」。
子供の遊びというよりは、クリスマスなどに親戚や友人が集まった際の
レクリエーションとして楽しむ余興だったようです(イギリスと同様)。
かつてはカーニバルなどで用いられる牛のマスクをかぶっていたとのこと。