開催日 令和4年5月11日(水)
話 題 私の「依田勉三研究」[その33]
−1883年の5月−B |
5月11日、開墾最初のひと鍬
北海道開拓史研究会発行「依田勉三物語」(中巻)52、54、55ページから抜粋して紹介する。
第二十章(1)
晩成社耕夫依田勉三は、真新しい窓鍬を高々と振りかぶり、深く息を吸い、十勝野の大地目がけ、思いっきり強く打ち込んだ。「グサッ!」土を打つ心地よい音が辺りに響き、彼の耳を打った。明治十六年五月十一日―晩成社が晩成社として荒蕪の地十勝開拓開墾という新しい時代の扉を開けた瞬間である。〜
言うならば、晩成社が公式にこの地に開拓の魂を入れんとする「鍬入れの儀」というものだろうか。
この本の発行は2021年3月とまだ新しい。発行者は、勉三の故郷静岡県松崎町に住む「三余塾 土屋直彦」氏である。勉三が、少年期から青年期にかけて大きな学びを得たあの「三余塾 土屋三與」の家系を継ぐ人物に間違いないのである。
今まで、明治16年のいつ開墾の鍬がこの十勝の土に入ったかを明記するものは無かったように思う。物語風に書かれた「依田勉三物語」の一節だが、1883(明治16)年5月11日の勉三のひと鍬を史実的観点から調べることは意義あることであろう。
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−昔の十勝日日新聞から−
5/12〜5/17 藤丸 勝毎サロンにて展示予定の イベント告知となっております。
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