上野敏郎の
         上野敏郎の今週のコメント

第1308回普段着のとかちミーティング


開催日 令和2年11月6日(金)
話 題 とかち・消えた学び舎の風景[172]
     −本別町立美里別小学校−
      (1977〜1998)

 ≪あゆみ≫
■昭和52年 4月1日、本別町立美里別小学校として開校。
■昭和53年 3月1日、校歌、校章制定。
■平成10年 3月31日、閉校。4月1日、仙美里小学校へ統合。

 美里別小学校の歴史は21年。いかにも短か過ぎる、その実感もあるがそこには地域の事情というものもあるのだ。
 それは、昭和47年に遡る。美里別地域にあった三つの小学校はそれぞれが児童減少に頭を痛めていた。地域はさっそく「学校統合問題協議会」を立ち上げる。昭和49年には「統合推進委員会」に衣替えをして具体的な詰めの活動に入る。昭和50年2月、町の理事者と確認書を取り交わす。その内容は、昭和52年度より美里別地区の三つの小学校を統合して新しい小学校を発足させるとしたものだった。
 新しい小学校とは「美里別小学校」であり、三つの小学校とは「拓農」「活込」「上美里別」の各小学校をいう。どの地域にも共通することだが、厳しい環境にあってもそれぞれの住民が地域の象徴として「学校」をつくることを優先してきたこと、このことを先ず高く評価したい。その上で、子ども達の未来に役立つ「教育の環境のあり方」を常に気にかけ、その整備に努める地域間の姿勢に敬意を表したい。
 新校舎は昭和51年11月に完成、児童数40人でのスタートであった。三つの輪の中に「美小」という文字を入れた校章は、三校統合の精神をこめた「躍動」、「発展」、「平和」を象徴するのである。

(文責:上野敏郎)
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本別町立美里別小学校 校舎
(画:菅野孝雄氏)



本別町立美里別小学校 校歌
(絵&文字:鎌田博文氏)

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